根管治療

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神経にまで達した
虫歯の放置は危険です

神経にまで達した虫歯の放置は危険です

歯髄とは血管や神経が通っている組織のことで、歯に栄養を運び感覚を伝える役割があります。重度の虫歯になり歯髄が虫歯菌に感染すると、歯に強い痛みが出るようになります。放置すれば歯髄が壊死してしまい、虫歯菌の感染が広がって、周囲の骨や血液を通って全身に細菌が広がっていきます。

そのため、歯だけではなく全身の健康を脅かす恐れがあります。この状態から自然治癒することはなく、抜歯または根管治療が必要です。

根管治療は徹底した
細菌除去が大切

根管治療は徹底した細菌除去が大切

東京・上野の歯医者「なかむら歯科医院」では、根管治療を細菌感染症の治療と捉え、細菌を徹底的に除去しています。

肉眼で行われる根管治療では、患部がはっきり見えないため汚染物質の取り残しが発生しやすくなります。そのため、どれだけ経験のある歯科医師でも再感染・再発リスクが高まります。根管治療後の再発を防ぐには、細菌を徹底的に除去することが大切です。当院では、マイクロスコープを用いて感染部位を取り除き、根管内部を洗浄・殺菌することで細菌を徹底除去しています。

無菌状態を保てれば虫歯は
発生・進行することはない

無菌状態を保てれば虫歯は発生・進行することはない

誰しもお口の中にはさまざまな常在菌がいます。治療中にそれらの菌が患部に入り込み、再感染することは決して珍しいことではありません。逆に言えば、無菌状態を保つことができれば、虫歯になることはありません。

ラットを使ったある有名な実験があります(※)。歯を削って穴を開けた無菌のラットと普通のラットで約1ヶ月経過観察を実施しました。普通のラットは虫歯が進行し、歯の神経が死んでしまって、根っこに膿ができてしまいます。しかし、無菌のラットの神経は、健康なまま残っていたそうです。

この実験でも分かるように、無菌の状態を保てれば虫歯は発生・進行することはありません。つまり根管治療においても、患部に菌を侵入させないことが、再発防止につながるわけです。

参考文献:参考文献※2)
Kakehashi S,1965The effects of surgical exposures of dental pulps in germ-free and conventional laboratory ratsOral Surgery, Oral Medicine, Oral Pathology 20(3):340-349

原理原則に則った治療だから
実現できる、再発リスクを抑える
根管治療

原理原則に則った治療だから実現できる、再発リスクを抑える根管治療

同じ根管治療でも、保険治療と自費治療では使える道具や時間、そして治療費に違いがあります。保険の治療は費用を抑えられるものの、使える道具や時間に制限があるため、肉眼で行うことがほとんどです。

歯の神経を取る抜髄は、小さな根管内を扱うため精密さが求められる治療です。肉眼では根管内を正確に視認できないため、感染部位の取り残しがどうしても発生します。そのため、保険の根管治療は再発しやすいのです。

一方、自費診療の根管治療であれば、マイクロスコープやラバーダムを使用でき、しっかり治療時間を確保できます。そのため、難易度の高い根管治療であっても、再発リスクを大幅に抑えられます。

ラバーダム防湿で
患部への細菌侵入を防ぐ

ラバーダム防湿で患部への細菌侵入を防ぐ

ラバーダムとは、歯科用のゴム製シートのことです。シートでお口を覆って治療する歯だけを露出させることで、患部とその他の箇所を隔離できます。これにより細菌が多く含まれる唾液の侵入も防いで無菌に近い状態をつくり出せるため、再発リスクを大幅に低減できます。

ラバーダムを使用しない根管治療は、細菌が浮遊する青空の下で外科手術をするようなものです。当院の根管治療では、成功率を高めるために必ずラバーダムを使用しています。

マイクロスコープを用いた
精密根管治療

マイクロスコープを用いた精密根管治療

根管はとても小さく入り組んでいて、さらに細かく枝分かれしています。形状は歯ごと、そして人それぞれで異なります。根管治療では、このように入り組んだ根管から感染・壊死した神経や細菌を確実に除去し、洗浄・殺菌して薬剤充填しなければなりません。肉眼のみで確実に処置を行うことはほぼ不可能といえます。

東京・上野の歯医者「なかむら歯科医院」の根管治療では、マイクロスコープを用います。細かく枝分かれした根管内部もしっかり把握できるため、治療精度を格段に高められます。また、マイクロスコープは写真・動画撮影ができ、患者さんと治療過程を共有可能です。実際に見て確認いただくことで、治療に対する不安を軽減し、安心して治療を受けられるように努めています。

歯科用CTによる
事前の精密検査

歯科用CTによる事前の精密検査

歯の神経や血管が集まる根管は、とても複雑な形状をしています。そのため、マイクロスコープだけでは情報が不十分な場合があります。そのため当院では、根管治療前に歯科用CTによる精密検査を実施します。

歯科用CTはお口を立体的に捉え、歯根の形状や本数、病巣の有無や広がり方、歯を支える骨の状態などを正確に把握できます。マイクロスコープと併用すれば根管治療の成功率が格段に高まり、再発リスクの低減につながります。

高い柔軟性で
適切な処置ができる
ニッケルチタンファイル

高い柔軟性で適切な処置ができるニッケルチタンファイル

ファイルとは、根管内にある汚染物質(菌に侵された神経や血管)や汚染歯質を取り除くのに用いる器具のことです。ファイルには硬いステンレス製と柔軟性のあるニッケルチタン製の2種類あります。当院の根管治療では症例に応じて、ニッケルチタンファイルを使用しています。ニッケルチタンファイルは、人それぞれで異なり複雑な形状をしている根管内部の隅々まで届き、適切な処置を行えます。

また、しなやかさがあるため、ステンレス製と比べて根管内部を傷つけにくく、歯に余計なダメージを与えません。

封鎖性と親和性の高い
MTAセメントを使用

封鎖性と親和性の高いMTAセメントを使用

根管内の汚染物質を取り除いて洗浄・殺菌した後、その空洞に薬剤を充填します。根管内の菌の侵入を防ぐ、菌の増殖を防ぐ、根管の破折を防ぐといった効果があります。再発防止のためには、薬剤を隙間なく充填することが大切です。

当院では充填する薬剤にMTAセメントを使用しています。殺菌効果・密封性・生体親和性・親水性の高いケイ酸カルシウムが主成分です。安全性が高く、高い封鎖性により根管治療の成功率を高められます。

根管治療は一度で治療を終えることが大切

根管治療は一度で治療を終えることが大切

虫歯は再発リスクの高い病気です。そのため根本の原因や生活習慣を見直さなければ、再発・再治療を繰り返し、歯をより多く削ることになります。根管は細かく複雑な形状をしていますし、小さな部位なので何度も手を加えることはできません。再発を繰り返せば、いずれ治療できない状態となり、抜歯を検討せざるを得なくなります。

大切な歯を残すには、再感染させずに一度で治療を終えられるように、すべての工程を精密に丁寧に行うことが大切です。そして治療後の良い状態を保つためには、定期的な通院と毎日のセルフケアが重要です。

東京・上野の歯医者「なかむら歯科医院」は、歯を守るためのお口の健康管理の頼れるパートナーとして、患者さんと二人三脚で再発予防に努めてまいります。